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UNICEF「「輸送コストの上昇で子どもの命が脅かされてはならい」と警鐘(2026年6月10日)

輸送コストの上昇で子どもの命が脅かされてはならいと警鐘
~人道支援にも深刻な影響:ユニセフ物資供給部門チーフ~

 ユニセフ(国連児童基金)の物資供給部門チーフのジャン=セドリック・ミューズは、ジュネーブで行われた国連の定例記者会見において、輸送コストの上昇が世界中の子どもに及ぼしている影響について、以下のとおり発言しました。

©UNICEF/UNI994197/Dicko

●人道支援に深刻な影響

 今年2月に中東で軍事的緊張が高まって以来、約100日が経過しましたが、その影響はこの地域をはるかに越えて広がっています。世界的な人道支援物資の供給網(サプライチェーン)の混乱は、世界中の子どもたちに影響を及ぼしており、主要な国際輸送経路で滞留が続くとともに、輸送コストもあらゆる段階で上昇しています。輸送コストの上昇は、子どもたちが必要とする命を守る物資に充てられる資金の減少を意味します。こうした圧力は、ユニセフのような組織にとって支援活動を一層厳しくし、余裕のない中で些細な事が大きな影響につながりかねない状況に追い込んでいます。(中略)

 ここ数カ月間の支援現場への影響は、すでに深刻です。インドからエチオピア、ナイジェリア、コンゴ民主共和国へのワクチン輸送にかかる航空運賃は、50~70%上昇しました。ケニアの製造業者からソマリア、南スーダン、コンゴ民主共和国へ、すぐに食べられる栄養治療食(RUTF)をトラックで輸送する費用は、30%上昇しました。中国からイエメンやモザンビークへ届ける教育物資の海上輸送費は、100~150%の大幅な上昇となっています。(中略)

●子どもの命が脅かされてはならない

 こうした困難にもかかわらず、ユニセフは重要な物資の供給の流れを止めていません。代替となる空路、陸路、海路を確保し、調達の前倒しや供給元の多様化を進めています。コペンハーゲンやドバイの物流拠点、そして世界中に300カ所以上ある支援物資倉庫を含むユニセフのグローバルネットワークを、戦略的に活用しています。また、製造の現地化も進めています。ユニセフは現在、エチオピア、ケニア、ハイチ、エジプトをはじめとする世界中のRUTF製造業者20社以上と連携しています。これにより、長距離の国際輸送への依存度を減らしています。

●子どもたちの命とウェルビーイングが脅かされることを決して許しません

 さらにユニセフは、調達戦略や市場形成の取り組みを通じて、サプライチェーンのレジリエンスと供給の安定性を強化し、価格の安定に貢献することで、品不足や価格高騰のリスクを軽減しています。

 世界食糧計画(WFP)やその他の国連パートナーと協力し、ユニセフは主要な輸送業者から、人道支援物資の輸送に対する追加料金を一時的に停止する確約を取り付けました。これにより、国連全体の活動において推計200万米ドルのコスト減を見込むことができます。しかし、はっきりさせておきたいのは、人道支援機関の努力で対応できる余地には限界があるということです。サプライチェーンが滞れば、真っ先に代償を払うのは子どもたちです。こうしたあらゆる課題に直面しながらも、ユニセフとパートナー団体は支援活動を継続しています。私たちは、こうした困難によって子どもたちの命とウェルビーイングが脅かされることを決して許しません。

(データ・写真の出典:日本ユニセフ協会ホームページ)

<お問合せ先>

(公財)日本ユニセフ協会:0120-88-1052(平日10時~17時)

岩手県ユニセフ協会 電話:019-687-4460(月~木 10時~15時)

(公財:日本ユニセフ協会協定地域組織)

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