命を守るユニセフの支援:スーダン 未来を脅かす栄養危機(2025年3月21日)
命を守るユニセフの支援:スーダン 未来を脅かす栄養危機
~紛争により、栄養不良の子どもが増加~
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©UNICEF/UNI645800/Tarig
(一部略)紛争下のスーダン。絶え間ない暴力、大規模な避難民の発生といった、恐ろしい事態が報道されています。これらは、いわば「目に見える」危機です。その影で、別の緊急事態も進行しています。それは、世代を超えて引き継がれ、国の未来を揺るがす事態です。スーダンにいま、目に見えにくい、「静かな」危機が訪れています。
●紛争により、栄養不良の子どもが増加
20カ月以上続く紛争で栄養不良の割合が急増しており、スーダンはかつてない栄養危機に直面しています。今年中に5歳未満の子ども約320万人が急性栄養不良に陥る可能性があり、そのうち77万人以上は重度の急性栄養不良に苦しむと予想されています。
重度の急性栄養不良は栄養不良のなかでも最も差し迫った、明らかに、命の危機にある状態です。重度の急性栄養不良(別名:重度の消耗症)の子どもは、痩せすぎていて、免疫系が弱く、発達遅延や病気、死に至りやすい状態です。
病気の流行、保健や衛生サービスなどの受けづらさ、世界最大規模の避難民危機。こうした要因が重なることで、スーダンで広がる栄養不足の災禍は、さらに悪化しています。
避難を余儀なくされた子どもは顕著に、栄養不良に陥りやすくなります。移動中に栄養価の高い食品を手に入れることは難しく、また避難所を見つけたとしても、治療や、他のサービスを受けられないことがほとんどです。2024年8月、数十万人が収容される北ダルフール州内の避難民キャンプで、飢きんの発生が確認されました。
●ユニセフボランティアが家々を訪問、家族を見守る
国中で飢きんのリスクが高まっていることを受け、ユニセフは栄養支援を急速に拡大し、パートナーとともに取り組んでいます。東部のカッサラ州アロマでは、ユニセフの支援で、保健ボランティアのチームが家々を訪問し、子どもの栄養状態の検査を行っています。
●子どもの栄養不良、生涯におよぶ影響も
しかし、子どもたちが必要な治療を確実に受けられるようにすること、保健医療施設に十分な栄養治療食などを確保することは、気が遠くなるような難題です。物資輸送に非常に時間がかかるためです。現在も続く紛争の影響で、許可証の承認、検問所、貨物検査には数日、ときには数週間かかります。雨季には、道路が冠水しインフラが流され、広大な国内の横断にはさらなる危険が伴うのです。
さらに、たとえ回復したとしても、栄養不良は生涯にわたって影響を及ぼす可能性があります。栄養が十分に摂取できなかった子どもは、発育阻害(スタンティング)、消耗症、もしくはその両方の影響を受ける恐れがあります。発育阻害の子どもは年齢に対して身長が低く、脳が十分な認知能力まで発達しない可能性があります。その結果、子ども時代の学習能力が低下し、成人になってからの収入にも影響を及ぼし、地域社会への貢献が難しくなることもあります。紛争が長引くにつれ、スーダンは一つの世代を失うという、国の未来に深刻な影響を及ぼす危険にさらされているのです。
人道危機緊急募金
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