岩手県ユニセフ協会

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「ユニセフ:熱波から子どもを守るための6提言」を発表(2023年7月27日)

「ユニセフ:熱波から子どもを守るための6提言」を発表

 欧州と中央アジアの子どもの約半数、すなわち9,200万人が、高頻度で発生する熱波にさらされている、とユニセフ(国連児童基金)は、7月27日発表した新しいポリシーブリーフ(政策提言)で指摘しています。これは、4人に1人の子どもが高頻度の熱波にさらされているという、世界平均の2倍にあたります。本提言「暑さと闘うーー欧州と中央アジアの熱波から子どもを守る(原題:Beat the heat: protecting children from heatwaves in Europe and Central Asia)」では、子どもたちは熱波の影響を特に受けやすく、熱射病などの重篤な状態に陥るリスクがあると指摘しています。

本提言「暑さと闘うーー欧州と中央アジアの熱波から子どもを守る
(原題:Beat the heat: protecting children from heatwaves in Europe and Central Asia)」

●熱波の影響を受けやすい子どもたち
●子どもを守るための6提言

 子どもたちを守るため、ユニセフは欧州と中央アジアの各国政府に対し、以下のことを呼び掛けます。

  • 熱波の緩和と適応を「国が決定する貢献(NDC)」、「国別適応計画(NAP)」、および災害リスク削減・災害リスク管理政策に組み込み、すべての計画の中心に子どもを据える。
  • 地域保健員や教員の研修を含め、子どもにおける熱中症の予防、早期対応、診断、治療を支援するために、プライマリ・ヘルスケアに投資する。
  • 国の気候早期警報システムに投資し、地域の環境の査定を実施し、緊急時への備えとレジリエンス(回復力)構築の取り組みを支援する。
  • 水と衛生、保健、教育、栄養、社会的保護および子どもの保護に関する事業を、熱波の影響に対処できるよう適応させる。
  • 子どもとその家族を熱波から守るための施策を実行するため、適切な資金を確保する。
  • 子どもたちや若者に、気候変動教育やグリーンスキル(持続可能で資源効率の高い社会に住み、それを発展させ、支えるために必要な知識、能力、価値観、考え方)を身に付ける研修を提供する。

 気温の上昇が気候変動の結果であることは科学が明らかにしています。ユニセフは、欧州と中央アジアの各国政府に対し、地球温暖化を摂氏1.5度に抑えるためにCO2排出量を削減し、2025年までに適応資金を倍増させるよう求めます。

(※写真・情報の出典は、公財日本ユニセフ協会HPより)

<お問合せ先>

(公財)日本ユニセフ協会:0120-88-1052(平日10時~17時)

岩手県ユニセフ協会  電話:019-687-4460(月~木 10時~15時)

(公財:日本ユニセフ協会協定地域組織)

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