岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

UNICEF:4月24日~30日は「世界予防接種週間」(2023年4月21日)

UNICEF:「世界予防接種週間」
~子どもの予防接種率がコロナ禍で低下 今年のテーマは「The Big Catch-up」から

© UNICEF/UN0822639/Mojtba Moawia Mahmoud

 4月24日~30日は「世界予防接種週間」です。毎年の世界予防接種週間には、多くの幼い命を守っているワクチンの重要性についての認識を高めるために、世界各地でさまざまな取り組みが行われます。

 ワクチンは、予防可能な感染症から人々の命と健康を守っています。しかし世界では、ワクチンを接種できないために、予防可能な病気で命を落とす子どもたちが多くいます。近年の新型コロナ禍により、基本的なワクチンの子どもの予防接種率が世界的に低下している中、ユニセフは、そうした後退を取り戻すため、取り組みを強化しています。

●すべての子どもに予防接種を~ユニセフの取り組み

 天然痘ワクチンが開発されて以来、2世紀以上にわたって、さまざまなワクチンが人々の健康を支えてきました。ポリオ、はしかはもとより、肺炎からエボラ出血熱まで、ワクチンは現在、20以上の病気に対して、感染や重症化を防ぐことに役立っています。

 そして、予防接種はユニセフの活動の中で、最も成果をあげてきた活動の一つです。1990年には年間1,250万人だった世界の5歳未満児の死亡数は、2021年には500万人まで減少しました。その前進には、ジフテリアや破傷風、ポリオ、はしかなどのワクチンの普及が大きく貢献しています。

 ユニセフはパートナーと共に、毎年、世界の子どもの約半数にワクチンを届けています。100カ国以上で、政府、民間企業、NGO、その他の国連機関と協力し、地域社会への働きかけ、ワクチンの調達と配布、および安全性と効果の維持に努め、支援が届きにくい遠隔地に暮らす人々にも届くよう支援活動をしています。

●新型コロナ禍で、大きく低下した予防接種率 

 ところが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響などにより、子どもに対する予防接種率は過去30年で初めて大きな後退を見せました。

 紛争や避難民の増加、またワクチンに関する不正確な情報が人々に予防接種を躊躇させていることも要因の一つです。

●2023年世界予防接種週間テーマ:「The Big Catch-up」。

 新型コロナの世界的流行により、2年以上にわたって世界各地の予防接種事業が中断あるいは停滞したことから、今年の世界予防接種週間は「The Big Catch-up」(大きく取り戻す)がテーマです。予防接種率を新型コロナ禍よりも前の水準に戻すため、世界の何百万人もの子どもたちにワクチンを届けるという、世界規模の取り組みを推進していきます。

 予防接種は最も費用対効果が高い保健介入の一つであり、すべての人が予防接種を受けられるようにすることは、SDGsの目標3のターゲット(3-8)にも含まれています。

すべての人が、お金の心配をすることなく基礎的な保健サービスを受け、値段が安く、かつ質の高い薬を手に入れ、予防接種を受けられるようにする(ユニーバーサル・ヘルス・カバレッジ)。

© 日本ユニセフ協会

(※写真・情報の出典は、公財日本ユニセフ協会HPより)

<お問合せ先>

(公財)日本ユニセフ協会:0120-88-1052(平日 10時~17時)

岩手県ユニセフ協会 電話:019-687-4460(月~木 10時~15時)

(公財:日本ユニセフ協会協定地域組織)

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