8UNICEF・FAOなど「食料安全保障 最新報告書」発行発表(2022年7月8日)
8UNICEF・FAO・FAD・WHO:「食料安全保障 最新報告書」発表
~世界で8億2,800万人が飢餓に直面~
ユニセフ(国連児童基金)、国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連世界食糧計画(国連WFP)、世界保健機関(WHO)が共同で本日発表した2022年版の『世界の食料安全保障と栄養の現状(原題:The State of Food Security and Nutrition in the World)』報告書では、健康的な食生活に必要なコストや価格に関する最新の推計値を含む、世界各国の食料安全保障と栄養の状況についての最新情報を紹介しています。
2022年版『世界の食料安全保障と栄養の現状』
(原題:The State of Food Security and Nutrition in the World)」
- 2015年以降、飢餓の影響を受ける人の割合は比較的横ばいに推移していたが、2020年に急増した。(2019年の8%に対し、2020年は9.3%)その後も上昇を続け、2021年には世界人口の9.8%に達した。
- 2021年には、約23億人(世界人口の29.3%)が中度または重度の食料不安に陥り、COVID-19のパンデミック発生前と比較して、3億5,000万人増加した。また、9億2,400万人近く(世界人口の11.7%)が深刻なレベルの食料不安に直面しており、過去2年間で2億700万人増加した。
- 2021年には、食料不安の男女格差が拡大し、世界全体で女性の31.9%が中度または重度の食料不安であるのに対し、男性は27.6%に留まり、4ポイント以上の格差があった。(2020年の格差は3ポイント)
- 2020年には、健康的な食生活を送ることができない人の数は31億人に達し、2019年から1億1,200万人増加した。これはCOVID-19のパンデミックによる経済的影響と、感染を抑制するために実施された措置に起因する消費者向け食料価格高騰の影響を反映している。
●子どもの命とム未来が危機に瀕している
- ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセルは、「この前代未聞の栄養不良の危機には、これまで以上の対応が必要です。最も厳しい状況に置かれている子どもたちに、栄養価が高く、安全で、手頃な価格の食事と、栄養不良の早期予防、発見、治療のためのサービスを確保できるよう、私たちは倍の努力をしなければなりません。多くの子どもたちの命と未来が危機に瀕している今こそ、子どもの栄養に対する取り組みを強化する時です。無駄にしている時間はありません」と述べました
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(※情報の出典は、公財日本ユニセフ協会HPより)
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