UNICEF:ラテンアメリカ・カリブ海地域 予防接種率が14%低下(2022年4月28日)
UNICEF:ラテンアメリカ・カリブ海地域 予防接種率が14%低下
~250万人近くの子どもが感染症のリスクに~
ユニセフ(国連児童基金)とパンアメリカン保健機関(PAHO)のデータによると、ラテンアメリカ・カリブ海地域の三種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)の予防接種は、3回目接種の完了率が90%(2015年)から76%(2020年)に低下したことが判明しました。これは、この地域の4人に1人の子どもが、病気から身を守るための定期予防接種を、十分に受けていないことを意味します。
© UNICEF/UN0469088/Moreno Gonzalez
ユニセフが支援する予防接種プログラムの様子。
ワクチン接種率の低下に伴いジフテリアやはしかの流行が懸念されている。(ハイチ、2021年5月撮影)
●予防接種率低下に不安の声
ワクチン接種率が14ポイント低下したということは、新たなに250万人近くの子どもたちが三種混合ワクチンの3回接種を完了できておらず、予防可能な病気にかかるリスクを負っているということです。そのうち150万人は、同ワクチンの1回目の接種すら受けていないのです。
●定期予防接種プログラムの再構築を
ユニセフは、ラテンアメリカ・カリブ海諸国の政府に対し、定期予防接種プログラムを早急に再構築・強化し、ワクチンへの信頼を高めるためのキャンペーンを展開し、すべての子どもや若者とその家族にワクチンを届ける計画を実行するよう呼びかけています。
(※情報の出典:(公財)日本ユニセフ協会ホームページ)
<お問合せ先>
(公財)日本ユニセフ協会 0120-88-1052(平日10時~17時)