ユニセフ「世界の人道支援、大幅な資金不足が明らかに」と発表(2019年10月23日)
ユニセフが「世界の人道支援、大幅な資金不足が明らかに」と発表
~緊急の人道支援を待つ1,230万人子どもたち~
ユニセフ(国連児童基金)は10月22日、「人々の命を守る人道支援活動の資金が大幅に不足しているため、紛争や災害の影響を受けている地域で暮らす何百万人もの子どもたちが危険に晒されている」と発表しました。
今年の人道支援資金の46%が不足
ユニセフは、今年59カ国にまたがる人道危機において、合計4,100万人の子どもたちの基本的な保健、教育、栄養、保護のニーズを満たすために、41億6,000万米ドルを必要としていましたが、現在までにその54%しか確保できていないことを明らかにしました。2019年の最終四半期を迎え、資金不足は46%におよびます。
「世界中の何百万人もの弱い立場にある子どもたちが、ますます複雑化する人道危機が引き起こす悲劇に苦しんでいます」とユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは述べました。「追加の資金がなければ、これらの子どもたちは学校に行くことも、予防接種を受けることも、十分な栄養を摂ることもできず、暴力や虐待から保護されることもないのです。紛争の終結と緊急事態への備えを引き続き訴える一方で、子どもたちの最も基本的なニーズを満たすためには、さらなる資金支援が必要です。
資金不足が最も大きい緊急事態には、パキスタン(83%)、カメルーン(80%)、ブルキナファソ(76%)、ベネズエラ(73%)が含まれます。シリアやその近隣諸国、イエメン、コンゴ民主共和国、バングラデシュでの大規模な緊急事態も依然として大幅に資金が不足しています。
これらの資金不足が年末まで続く場合、子どもたちへの影響は悲惨なものになります。
- 緊急の人道支援を待つ1,230万人子どもたち
- 命にかかわる栄養不良に陥っている36萬人の5歳未満児
日本ユニセフ協会ホームページの「大幅な資金不足が明らかに」の特設サイトはこちら
© UNICEF/UNI214259/Souleiman
暴力から逃れ、アルアインから75km離れた町まで避難を余儀なくされたシリアの家族。(2019年10月撮影)
●ユニセフ「人道危機緊急募金」に、どうかご協力をお願い申しあげます。
岩手県ユニセフ協会((日本ユニセフ協会協定地域組織、滝沢市土沢))は、県内の諸団体の皆さまに、「人道支援資金の46%が不足」していることをお知らせするとともに、今後も「人道危機緊急募金」へのお取り組みをお願いします。
<問い合わせ先>
岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460