UNICEF『子どもたちのための人道支援報告書2019年』を発表(2019年2月20日)
UNICEF『子どもたちのための人道支援報告書2019年』を発表
ユニセフご支援者の皆様
いつもユニセフの活動にあたたかいご支援をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
先月、ユニセフは『子どもたちのための人道支援報告書2019年』を発表。本報告書では、皆さまがお寄せくださったご寄付のおかげで実現した、数々の支援の成果をご紹介しています。
紛争や自然災害などの危機下で、人道支援を必要としている子どもたちは、世界59カ国に4,100万人。こうした子どもたちは、想像しがたいほどの恐ろしい暴力や苦痛、トラウマに苦しみ、保健や教育など必要なサービスを受けられず、将来を危険に晒されています。
ユニセフは、子どもたちの命と権利を守るため、特にこうした最も弱い立場に置かれた子どもたちを最優先に、保健、栄養、教育や子どもの保護の支援を提供するため、最前線で活動しています。
先月ユニセフは、『子どもたちのための人道支援報告書2019年』を発表し、2018年の活動報告と2019年の支援計画を示しました。
2018年の支援成果として、ユニセフは、人道支援を必要とする3,530万人に安全な飲料水を、590万人の子どもに教育の機会を、470万人の子どもにはしかの予防接種を、310万人の子どもと保護者に心理社会的ケアを、260万人の重度の急性栄養不良の子どもに治療を提供しました。日本の皆さまはじめ、世界中の方々からお寄せくださったご寄付は、危機下にある子どもたちの命を守るためのこうした人道支援活動の支えとなっています。
そして2019年の人道支援計画として、「400万人に心理社会的ケアを提供」、「約4,300万人に安全な水を提供」、「1,010万人の子どもに教育を提供」など具体的な目標を掲げています。
暴力が激化してから来月で4年目を迎えるイエメンは、世界で最も深刻な人道危機に直面しています。人道支援を必要としている子どもは世界最多の1,130万人、イエメンの子どもの約9割にのぼり、なかでも重度の栄養不良に苦しむ約40万人の乳幼児はただちに栄養治療を施さない限り命を落としかねない状態にあります。
重度の急性栄養不良と肺炎を患い、ユニセフが支援する治療センターに連れてこられたドゥーアちゃんも、そうした子どものうちのひとりでした。
「センターまでの道中で亡くなってしまうのではないか――」
あまりにも具合が悪い娘の死を一度覚悟した両親は、今でもその時の想いを口にすると目に涙が浮かびます。
迅速な治療受けたことによりドゥーアちゃんは幸い一命を取り留め、今ではにこにこと元気な様子を見せています。「娘が生きて家に戻ってきてくれて、笑っているだけで十分です」そう話す父親のフセインさん。 厳しい状況の中で生活を続ける一家に、ドゥーアちゃんの笑顔が一筋の光をもたらしています。
昨年一年間でユニセフは、ドゥーアちゃんをはじめとし、イエメンで暮らす約31万人の重度の栄養不良の子どもに治療を届けることができました。
私たちの生活に深く浸透しているインターネットは、子どもたちにも様々な恩恵や機会を提供しています。その一方で、子どもたちはインターネットを通じて有害なコンテンツと接触したり、性的搾取の被害に遭うといったリスクにも直面し、被害も後を絶ちません。
インターネットを、特に子どもたちにとって安心・安全なものとするために、欧州委員会の呼びかけで2004年に始まったのが、毎年2月の「セーファーインターネットデー」です。現在では、世界100カ国以上で、インターネット上の子どもの安全に関する啓発活動などが行われています。
児童買春や児童ポルノ、児童の人身売買問題をきっかけに、積極的にインターネット上の子どもの安全・安心に取り組んできた日本ユニセフ協会も、2017年から関係団体と協力して、この日に合わせた活動を実施しています。今年の「セーファーインターネットデー」にあたる2月5日に開催した「Safer Internet Day 2019 シンポジウム」には、NGO、教育関係者、ICT関連企業、関係省庁、地方自治体も参加し、児童ポルノやリベンジポルノ等に対する官民の取り組み、関係者間の連携を含む様々なテーマについて、活発な議論を行いました。
今年も1月31日から2日間にわたり、全国の校長会・教育委員会の方々を対象に「ユニセフ研修会」を実施しました。
文部科学省の荒井忠行氏、元ユニセフ職員で関西学院大学招聘教授の久木田純氏、人権教育啓発推進センター理事長の横田洋三氏、第一回SDGsアワードで特別賞を受賞した江東区立八名川小学校前校長の手島利夫氏からESDやSDGs(持続可能な開発目標)、子どもの権利条約をテーマにそれぞれご講演をいただきました。
プログラムの最後では、ユニセフ・アジア親善大使のアグネス・チャンさんによるウクライナ視察報告もあり、先生方からは「日本と世界の子どもたちのためにできることがある」「頑張ろうと心に火がついた」などの声が寄せられました。
全国のユニセフイベント ご紹介
- 2/26(火)
- 南スーダン事務所 桑田弘史専門官 現地報告会(東京都港区)
- 3/16(土)
- ボランティア説明会(宮城県仙台市)
- 3/16(土)
- 第17回ユニセフのつどい(兵庫県神戸市)
約6秒に1人−今この瞬間にも失われつつある小さな命。あなたの力で子どもの命と未来を守ることができます。 |
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あなたが選んだ支援物資が子どもたちに届く、ユニークな支援のかたちです。 |
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子どもたちの限りない未来のために、ご自身の遺産、相続財産やお香典を役立てる方法があります。遺産、相続財産のご寄付(現金)には、相続税がかかりません。 |
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