ユニセフ出前講座を「西小学校」と「岩手大学」で実施(2017年3月21日)
ユニセフ出前講座報告
作成:岩手県ユニセフ協会
【1】金ケ崎町立西小学校「誰もが大切な”いのち”」 2017年2月2日
金ケ崎町立西小学校(千葉由美子校長)の5~6年生26名を対象にユニセフ出前講座が行われました。内容は、金ケ崎町国際交流協会の国際理解講座の中で「誰もが大切な”いのち”」ユニセフの世界の子どもたちへの支援活動についてを紹介し、いくつかの体験をしてもらいました。岩手県ユニセフ協会の6名のボランティアスタッフが参加しました。
世界には、5歳の誕生日を迎える前に亡くなってしまう子どもは590万人もいます。ユニセフではそのような子どもをひとりでも多く救うため、栄養失調の子への食料・医療支援を行うとともに衛生環境を改善し、また、水くみなど家の手伝いのために学校へ行っていない児童が学校へ行けるよう、井戸を作るなどの支援も行っています。水くみ体験では、真ちゅう製の重い水瓶に水を入れて体験しました。体験なので水は半分ほどでしたがかなりの重さで、10歳位の女の子がこの瓶に水を満杯にして、山道を何キロも運んで来ることに子どもたちは驚いていました。DVD「ユニセフと地球のともだち」も鑑賞し、世界の子どもたちが置かれている現状について理解を深めました。
▼疑似体験したり、スタッフからの説明を聞く生徒たちの様子▼
~ユニセフについて学び、感じたこと~生徒からの感想~(一部紹介)
- ぼくは今回ユニセフのみなさんから教えていただく前は、ぼく達の募金したお金がどのように使われているのかCMで少し見たくらいで、ほとんど分かりませんでした。しかし、今回教えていただき、募金したお金がどのように使われているのかがよく分かりました。1つ目は、さされたら「マラリヤ」という大変な病気になってしまう蚊から守ってくれる「かや」の事です。ぼくの住んでいる所には、そのような蚊はいないと思いますが、遠い国では、そのような虫がたくさんいると思うので、たくさんの人に「かや」をとどけたいと思いました。 2つ目は、川の水をくんできている人のことです。日本ではじゃ口をひねれば水が出てくるけれど、遠い国では1日中、川から水をくんできていて学校に行けない人がいると聞き、おどろきました。ユニセフさんは、学校に行けるように助けていて、ぼくも、少しでもお手伝いができたらいいなあと思いました。ぼくは、今回ユニセフについて学び、もっともっと募金し続けていきたいと思います。本当にありがとうございました。(5年 男子)
- ぼくたちが募金したお金はどのように使われているのか、くわしく教えていただきました。ぼくは、びっくりしたことが2つあります。1つ目は去年12月に日本代表の長谷部誠選手が大使になったことです。ぼくはサッカーが好きだし、長谷部選手をそんけいしているので、とてもうれしかったです。2つ目は東日本大震災で緊急募金が48億円集まったことです。そんなに集まるなんてやさしい人が、多いのだと思いました。ぼくは、今まで軽い気持ちで募金をしてきたけれど、こんなにも重要だということが分かりました。これからは、募金の大切さを忘れずに募金活動に取り組みたいと思います。ご指導ありがとうございました。(5年 男子)
- ユニセフのみなさんのお話を聞いて、いろいろなことを学びました。私たちが取り組んだ募金がどのように使われたのかを学びました。栄養が十分足りていない子どもや学校に行けない子どもがたくさんいることを知りました。そういう子どもを助けるために、生活に必要な物を買って配っていることが分かりました。外国では、子どもが5才の誕生日をむかえられずに命を失ってしまうことを知って、悲しくなりました。そんな子ども達が、国によっては1000人のうち100人くらいいるということが分かってとても多いなと思いました。ユニセフのみなさんのお話を聞いて、募金の大切さを知りました。これからは、心をこめて募金したいです。わざわざ来てくださり、ありがとうございました。(5年 女子)
【2】岩手大学教育学部社会科教育科「人権と教育」子どもの権利条約学ぶ」 2017年2月13日
このユニセフ出前は、社会科教育科の菊地洋准教授の授業一環として、2・3年生の学生17名を対象に、「人権と教育」(、子どもの権利条約に規定されている「子どもの権利」について行いました。ワークショップ「子どもにやさしい“まち”づくり」に、学生のみなさんは真剣に取り組み、子どもの権利との関係を含め発表し合いました。また、ユニセフが「子どもの権利条約」に基づいて活動していることを知ってもらえ、そのことが学生の皆さんに広がったことはとてもうれしいことでした。
~出前講義に対する学生のレスポンス~(抜粋紹介)
- 今回の講義はユニセフの方が来てくださって「子どもの権利条約」に基づいてワークショップをしたり、ムービーを見たりしたが、今まで講義を総括した内容であった。日本だけでなく、世界的視点で見ると、まだまだ支援が足りない地域・国がある。世界中の子どもたちを守るために何かできることはないか考えるきっかけになった。(生涯教育課程2年女子学生)
- 今日はユニセフの方たちに来ていただいて子どもの権利条約について学んだ。ワークショップ形式の講義だったので、わかりやすく、意見の交換をすることができた。全条約から大事なものをいくつか選んだのだが、とても悩んだ。でもそういうことから、どれも大切で必要不可欠な条約であるということがわかった。普通の講義では聞けない話を聞けたのですごく興味深いと思った。(生涯教育課程2年女子学生)
- 世界ではどのような問題が子どもを脅かしているのか、映像を通して学ぶことができた。また、先進国である日本にも東日本大震災時に支援していたことはおどろいた。世界中の子どもに等しく権利が与えられることが必要だと感じた。(教員養成課程3年男子学生)
- 子どもの権利について学ぶことができた。ひとつ気になったのは、未来を担う私たちが頑張るのは当然だが、その未来に大人になる人たちのための環境作りは今の大人がつくるべきだと思う。(教員養成課程3年男子学生)
- ユニセフという名前は知っていましたが、子どもの人権に基づいて活動しているという点は盲点でした。子どものためにできることはたくさんあるけど、実際に自分にできることは何だろうと考えさせられました。今は、子どもをめぐる様々な問題を知ることだと思いました。(教員養成課程3年女子)
- 映像を見て、ユニセフの方々がどんな活動をしているのか知ることができた。外国だけでなく、日本にも様々な理由で困窮している子どもたちがいる。その子たちに教育を通じて守ってあげることはできると思った。(教員養成課程3年女子)
■出前講座についての問合わせ先:岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460
(日本ユニセフ協会協定地域組織)