ユニセフ「第3回国連防災世界会議」参加報告(2015年4月21日)
「第3回国連防災世界会議in仙台」参加報告~参加者は延べ15万人 岩手県から30名参加~
第3回国連防災世界会議仙台開催実行委員会の主催による「第3回国連防災世界会議」は、2015年3月14日~18日、5日間、世界中の首脳・閣僚などが仙台に集結し、世界の防災戦略を議論しました。会議開催期間中には、様々な団体が主催する防災や復興をテーマとしたシンポジウムや展示会などのパブリック・フォーラム(一般公開)が多数開催され、参加者数は延べ15万人に達しました(主催者発表)。また、創立60周年を迎えた(公財)日本ユニセフ協会(東京都港区)は、これを記念し約1,000人を無料招待しました。
岩手県ユニセフ協会(岩手県滝沢市)もバスを用意し、役員・ボランティアスタッフとCAP岩手(Child Assault Prevention)のスタッフなど総勢30名で参加しました。
▲第3回世界防災会議の様子
●ユニセフシンポジウム「レジリエントな社会を、子どもたちと」のパネルディスカッション
シンポジウムは、日本ユニセフ協会アグネス・チャン大使がコーディネータをつとめ、ユニセフのアンソニー・レーク事務局長や東日本大震災の被災地の現場で活動する各分野の専門家を迎え、「遊び」、「居場所」、「参加」をキーワードに、子どもに視点を置いた復興や防災のあり方について報告しました。岩手県から参加した宮古市赤前保育園の佐々木未緒主任保育士は「大きくたくましくなった園児たちと未だ心の傷が癒えない保護者に寄り添っていきたい」と話し、大槌中学校1年の佐々木陽音君は「津波で父親を亡くしたが、今は人を思いやる気持ちが生まれてきました。おとう・俺は七福神(踊り)を続けたい」と話し会場の涙をさそいました。
●日本ユニセフ協会「子どもにやさしい復興計画」支援事業に岩手からも参加
シンポジウム会場に隣接する仙台定禅寺ビルでは、日本ユニセフ協会が、「定禅寺ギャラリー」が開催されました。震災の記憶を1000年先に伝える「女川いのちの石碑」づくりでは、子どもたちが自分の言葉でれ、震災の記憶を1000年先に伝えるため宮城県女川町の子どもたちが設置を進める「いのちの石碑」の実物大パネルを前に子どもたちが自分たちの言葉で報告しました。また、手作り遊び道具を積んだ「プレーカー」も登場し、岩手から参加した子どもたちも楽しく遊びました。
▲「女川いのちの石碑」づくりを報告する皆さん
▲岩手から参加した子どもたち
▲岩手から参加した皆さんで記念撮影
第3回国連防災世界会議 ユニセフ声明「子どもたちが防災に果たす役割」を発表
<お問い合わせ先>
岩手県ユニセフ協会(日本ユニセフ協会協定地域組織) 事務局 電話:019-687-4460