岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

ユニセフ出前講座を岩手大学教育学部部社会科教育科で実施(2015年2月23日)

ユニセフ出前講座を岩手大学教育学部社会科教育科「人権と教育」の一環として実施
「子どもの権利について」のワークショップが好評

 岩手県ユニセフ協会(滝沢市)は、2015年1月29日、岩手大学教育学部社会科教育科(担当:菊地洋准教授)の「人権と教育」授業の一環として、12名の学生を対象に、「子どもの権利」についての出前講座を行いました。

 今回は、東アフリカの「ソマリアが「子どもの権利条約」を批准、世界で195カ国目の締約国に」というニュースが報道されたばかりというタイムリーな時期の講座でした。県ユニセフ協会事務局から藤原綾子事務局長と遠山あゆ子スタッフ、ボランティアスタッフの工藤景子さんと梅澤明美さんの4名が参加しました。

 当日は、DVD「シュヌン・シュヌン(聞いてください)~子どもたちからのメッセージ~」を観て、開発途上国の子どもたちの現状や、ユニセフの活動について学んだあと、子どもの権利条約についてのワークショップを行いました。学生たちは、「町の中で子どもに優しくないところはどこか?」と真剣に考え、40条の条文カードから「どの権利が重要か」を悩んだりした後、貼りだされた各グループの発表を比較検討しました。

 最後に、藤原綾子事務局長が「ユニセフ東日本大震災支援と県ユニセフ協会の活動について」説明しました。

真剣に「優しくないところ」を探す学生たち
▲真剣に「優しくないところ」を探す学生たち

各グループの発表結果を聞く学生たち
▲各グループの発表結果を聞く学生たち

40条カードから大切なカードを選ぶ学生
▲40条カードから大切なカードを選ぶ学生

他のグループ発表から相違点を考え合いました
▲他のグループ発表から相違点を考え合いました

<受講生の声(一部抜粋し紹介)>
  • 子どもにとって、やさしくない社会について考えたとき、思っていたよりもたくさんのことが、さまざまな角度からの意見が出てきて、日常生活に危険なことがあふれているんだなと改めて感じました。その対策について考えた時には、大人がもっと子どもに関心を持って子どもが住みやすい、子どもの目線で町のあり方、社会のあり方を考えていくことが大切だなということを感じました。すごくためになる授業でした。(生涯教育課程2年女子)
  • “子ども”について考えることは普段から多いですが、権利という点から考えることは今日が初めてだったので、新鮮で、新たな視点を得ることができました。「子どもに優しい」という視点は非常にあいまいで、図りづらく、考える際も今の自分からよりも、自分が子どもだったとき、という観点が必要でした。どんなことに対して優しくないと感じたか、そう考えると、さまざまなことがみえてきました。きっと「なんか生きづらい」と感じる部分を解消していくこと、それが「子どもに優しい」社会になっていくと思います。そのレベルは、国や地域によってかなり差はあるのだろうと思いました。(学校教員養成課程4年女子)
  • 子どもの権利条約について教員採用試験の勉強等で知っていたが、大変懐の深いものであると改めて実感することが出来た。授業・ワークショップに関しては「街づくり」という側面からのため、インフラに偏ったものが多かったように感じる。「子どもに優しい」側面とすれば、もっと思想的なことが出てきたと考えるし、むしろそれが根源的な部分であるように思った。(学校教員養成課程3年男子)

<問い合わせ先>

岩手県ユニセフ協会 事務局  電話:019-687-4460

▲このページのトップへ