岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

ユニセフ震災支援WS報告書を大槌小に届けました(2013年5月30日)

ユニセフ・東日本大震災支援ワークショップ
~「未来の教室を考えよう」報告書を大槌小学校へ届けました~

 (公財)日本ユニセフ協会の進める「子どもに優しい復興計画」の支援アドバイザーの佐藤慎也山形大学教授と(株)竹中工務店の岡田慎氏は、2013年5月10日、大槌小学校(児童数422人、大槌ふれあい運動公園サッカー場仮設校舎)を訪問し、ユニセフの「子どもに優しい復興計画」支援の一環として、昨年実施した「未来の教室」ワークショップのフィードバックのために、「ワークショップの報告書」を子どもたちに届けました。このワークショップに参加した当時の5年生90人は、現在は6年生に進級しています。岩手県ユニセフ協会の藤原綾子事務局長も同行しました。

 また、この(株)竹中工務店は、子ども環境学会「東日本大震災復興プラン国際提案競技『知恵と夢』の支援」コンペにおいて最優秀賞を受賞しています。

 子どもたちの指導に当った佐藤慎也山形大教授と竹中工務店の岡田慎氏は、菊池啓子校長に「防災を考えた教室づくりのアイデアがいっぱいで、大槌町教育委員会や復興庁岩手復興局に『復興提言』として提案しています」と報告しました。菊池校長は、「子どもたちはとても元気です。でも地震があったりすると泣き出す子どももいたり、当時のことをやっと語り始めたり・・・」と声をつまらせていました。

 この大槌小学校は、2013年4月から被災した小学校4校(大槌小・安渡小・赤浜小・大槌北小)を統合した小中一貫校として試行が行われており、3年後に新しい校舎への移行をめざしています。

 当協会が取り組む「子どもに優しい復興」支援は、まだ終わっていません。震災から2年が経ちました。「そろそろ“被災した子どもたち”だけではなくて、“希望を見つけてがんばっている子どもたち”の姿を伝えていきたい」両アドバイザーは、口を揃えて、今後への抱負を語っています。

 また、竹中工務店の協力で、子どもたち向けの「報告書」も作成されています。

  (冊子ご希望の方は県ユニセフ協会にご連絡ください)

佐藤教授と岡田氏と菊池校長(右端)
▲佐藤教授と岡田氏と菊池校長(右端)

大槌小学校・大槌中学校の仮設校舎の外観
▲大槌小学校・大槌中学校の仮設校舎の外観

<「ワークショップの報告書」の構成の概要>

  • 「実施記録」:3回のワークショップと子どもたちの意見交換会(昨年12月7日実施)のまとめ
  • ワークショップの資料
  • 「復興提言」:子どもたちのアイデアを技術的・専門的な観点からデザイン指針案にまとめた

報告書の表紙

報告書の表紙

日本ユニセフ協会HPの詳細報告はこちら(2013年3月22日掲載)

●昨年行われた「未来の教室」ワークショップの報告(出典:日本ユニセフ協会HP)

2012年10月から11月にかけて、ひとつの仮設校舎でともに学ぶ大槌町内の4校の小学5年生約90名が参加する「未来の教室」ワークショップが行われ、子どもたちが考える理想の教室や学校施設の模型を製作しました。今回のワークショップは、都市計画・まちづくり学習や自然災害科学等を専門に活躍する山形大学地域教育文化学部の佐藤慎也教授、ならびに本事業の基となっている「子どもと築く復興まちづくり」を提案した(株)竹中工務店との協同プロジェクトとなっています。参加した子どもたちは、佐藤慎也教授と同学部の学生たち、竹中工務店社員の指導のもと、18のグループに分かれてアイデアを出し合い、楽しみながら未来の教室などの模型を製作しました。

日本ユニセフ協会HPの「詳細報告」はこちら(2012年11月19日掲載)

「未来の教室」づくりをするこどもたち
▲「未来の教室」づくりをするこどもたち

完成した図書室の模型
▲完成した図書室の模型

<問い合わせ>

岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460

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