岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

岩手県ユニセフ協会「ユニセフ・写真パネル展」報告(2012年3月14日)

ユニセフ・写真パネル展:「貧しくも、明日に向かって生きる国“ブータン”」報告
~アグネス・チャン大使が見た“幸せの国”ブータンの素顔と幸せの源~

 (公財)日本ユニセフ協会(東京都港区)のアグネス・チャン大使のブータン視察の写真展は全国で開かれています。岩手県ユニセフ協会(岩手郡滝沢村)では、「貧しくも、明日に向かって生きる国~アグネス・チャン大使が見た“幸せの国”ブータンの素顔と幸せの源~」と題する写真パネル展を、2013年3月1日~3日、盛岡市の「プラザおでって」において、 3月5日~11日、花巻市の「妙円寺」において開催しました。この写真展には、延べ約400名の子どもたち・ご家族連れに参加いただきました。来場者から、「とても衝撃的で、今の私たちに欠けているものなどを考えさせられました」「かなり貧しい国なのに日本にない心の豊かな国だと思いました」など感想が寄せられました。また、盛岡会場では、2010年6月に実施の「ユニセフ・ブータンスタディツアー」に参加したいわて生協の梅澤明美ユニセフ委員長による、「ブータンの水と衛生と教育」について視察報告と来場者との意見交換も行いました(※報告資料は別掲)。

お母さんから説明をきく子どもたち
▲お母さんから説明をきく子どもたち

暴風雪の中、ご参加いただいた親子
▲暴風雪の中、ご参加いただいた親子

日本ユニセフ協会HPアグネスチャン大使のブータン報告はこちら

<参加者の感想の紹介>
  • ブータンは「幸せの国」というイメージでしたが、かなり貧しい国であることを知りました。ただ、心の豊かさは日本にはないすばらしいものであると感じた。一度行ってみたい!
  • のどかそうですね。なつかしい昔の日本の風景に似ていました。教育や衛生の改善にユニセフが役立っている様子が伺えてよかったです。
  • 美しい写真とわかりやすいコメントでよかった。テレビで見た女の子も写っていたので親しみを感じた。現地に行った方の報告もあり、理解を深めることができ、日本も少しはブータンを見習って方向修正をしたほうが良いと思った。
  • このような催事を今後も広く行ってください。日本の子どもたちのためにも、世界の子どもたちのためにも、ブータンのGNP(国民総生産)ではなくGNH(国民総幸福量)の理念は、地球上に生きる人類社会の持続可能な開発と未来社会に結びつける必要があろう。資本主義的なグローバリズムを排し、GNHのもうひとつのグローバリズムがユニセフ運動であり、日本の未来を担う子どもたちには地球市民に育ってもらう働きかけが肝心と思う。
  • 「幸せとは今よりも良くなる明日を信じることだ」とアグネス・チャン大使が感じた思いをわが国の政治家に伝えたい。

梅澤明美さんから説明を受ける来場者
▲梅澤明美さんから説明を受ける来場者

早期幼児ケアセンターの子どもたち
▲早期幼児ケアセンターの子どもたち

<参考資料:ユニセフ・ブータンスタディツアーに参加して 盛岡会場で配布>

梅澤 明美 岩手県ユニセフ協会元常務理事・いわて生協元常務理事

 2010年6月27日から1週間、ユニセフ・ブータンスタディツアーで、ヒマラヤの王国ブータンに「水と衛生」「教育」について視察する機会に恵まれました。

 今回参加して実感したのは、日本ではあたりまえのように水道の蛇口を開ければきれいな水が飲め、水洗トイレが使用でき、毎日のように風呂に入れることが、どんなに恵まれ幸せな事だということでした。

 仏教国ブータンには、200以上の僧院があり、3000人以上の孤児や片親で貧しく親が育てられない家庭の子ども達がいます。今でも多くの僧院のトイレは、寮から離れた所に穴を掘った間に合わせのもので、皮膚病や寄生虫によって、下痢などの病気が発症しています。今回の視察の目的は、ユニセフの支援によってトイレとシャワー室を設置するプロジェクトの、1年目の成果を確認することでした。

 私達が訪れたシャリパンガ僧院学院の生徒たちは、孤児や片親で貧しく家庭で育てられない子どもたちです。「以前の穴掘りトイレは、臭く蚊に刺されて体中が痒く下痢などの病気になって大変だった。今は、シャワーを浴び、食事の前やトイレの後にも手を洗うことができるようになった」と、心からの感謝の気持ちを伝えてくれました。また、親が識字教育を受けている間に、子どもたちは幼児教育を受け小学校にいく準備ができるという「早期幼児ケアセンター」も役立つものでした。

 このような形でユニセフ募金が役立ち、住んでいる人々の健康や命を支えていることに感動を覚え、一人でも多くの方に、ユニセフの活動を知ってもらいたいと心から思いました。

シャリパンガ僧院学院(前から2列目右端梅澤さん)
▲シャリパンガ僧院学院(前から2列目右端梅澤さん)

僧院学院内のポスター(手洗い・トイレの使い方)
▲僧院学院内のポスター(手洗い・トイレの使い方)

<問合わせ先>

岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460

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