ユニセフ出前講座「岩手大学教育学部」報告(2013年2月14日)
ユニセフ出前講座:岩手大学教育学部社会科教育科「人権と教育」の一環で開催
2013年1月31日、岩手大学教育学部社会科教育科の「人権と教育」の一環として、子どもの権利条約で規定されている「子どもの権利」についての出前講座を行いました。担当の菊地洋准教授と学生たち17名が参加してくれました。岩手県ユニセフ協会のボランティアの松田和彦と工藤景子、事務局の遠山あゆ子スタッフと藤原綾子事務局長が参加しました。最初に、「ユニセフとの協力60年」と「子どもの権利条約」のDVDを鑑賞しました。
次に、学生たちによる寸劇「あき子の家」の実演(学生のみなさんの演技はすばらしい~の一語に尽きます)を通して、子どもの権利について「守られている権利」と「守られていない権利」について話し合いました。続いて、子どもの権利条約の中から、大切にしたいカード8枚を選び出し、4つのカテゴリーに当てはめ、発表してもらいました。最後に「子どもの権利を守るユニセフの活動」と「東日本大震災支援におけるユニセフの取組み」について藤原事務局長から報告しました。いじめや暴力などが問題となっている昨今の風潮の中で、ワークショップに取り組んだ学生のみなさんの真剣な態度にスタッフ一同大変感心しました。
▲寸劇「あき子の家」にはどんな問題が?
▲グループで真剣に話し合う学生のみなさん
▲子どもの権利条約 4つのカテゴリは・・・・・・
<受講生からの声>
- これまでの授業のいわゆる「法」の観点からの講義に比べ、より子どもの人権の観点からの講義内容でとても興味深かったです。具体的には「法」の内容を分かり易い文で説明してあるので、われわれ大学生だけでなく、幅広い年齢層に理解を求めることができるので、かなり良い内容だったと思います。(教員養成課程、社会3年男子)
- 子どもの権利条約ひとつひとつを見ることが今までなかったので良い体験となった。ワークショップを通じて実際に考えることができた。私が子どもだった時には権利など意識したことはなかったが、関係のないものではなく、これからは自分たちが保障する側になっていかなければならないと思った。(教員養成課程、社会3年女子)
- 子どもの権利条約の内容に対する理解がより深まりました。子どもを守る立場として、今後意識していきたいと思った。また、震災への支援を知ることができ、とても勉強になりました。(教員養成課程、社会4年女子)
- 今回ユニセフの方に来ていただき、「子どもの権利条約」について学ぶ機会をいただいたのですが、そこから学ぶ事は子どもたちが選べる道は限られているということです。日本で生活していて気づかない点が多く、やはり世界では保障されなければいけない権利が守られていないことがたくさんあるという点が大変ショックでした。子どもが大人になった時に本来選べる道を選ぶことができるように、大人達がよりよい社会をつくっていかなければならないと思いました。(生涯教育課程、4年女子)
<お問い合わせ先>
岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460