「5歳未満児死亡数削減!」(最新の統計結果より)(2012年9月25日)
5歳未満児死亡数削減!ユニセフ最新報告書発表
1990年の約半数に。しかし、今なお一日に失われる幼い命は19,000人
9月12日、ユニセフは、9月12日、世界の5歳未満児死亡数の最新の推計値を発表しました。
この推計によると、1990年時点で年間1,200万人以上だった5歳未満児の死亡数は、2011年には年間690万人に減少。5歳未満児の死亡数は1990年に比べ着実に減っており、1990年時点と比較すると1日あたり14,000人の幼い命が守られていることになります。一方で、今なお、予防可能な病気なども含めて1日あたり約19,000人の命が失われており、現在のままでは「2015年までに5歳未満児の死亡率を1990年の水準から3分の2削減する」というミレニアム開発目標4を達成するにはまだ十分ではありません。
子どもの死亡を大幅に防ぐための知識と手段はすでに存在しています。ユニセフは、世界がこれらを実践し、積極的に子どもたちの命を守っていくよう呼びかけ、5歳未満児の死亡率が高い国々、死亡原因の高い疾病や原因に焦点をあて、同時に、支援が行きわたっていない子どもたちにも配慮をしながら事業を推進していきます。岩手県ユニセフ協会も日本ユニセフ協会を通じて、この事業に協力しています。
© UNICEF/NYHQ2012-0156/Quarmyne
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■1990年から2011年までの間に、5歳未満児死亡率が最も削減された上位5カ国
ラオス(-71.6%)、東ティモール(-69.9%)、リベリア(-67.5%)、バングラデシュ(-66.9%)、ルワンダ(-65.4%)
※上位10カ国のうち6カ国がアジア、4カ国がアフリカ
■5歳未満児死亡率が高い上位5カ国(2011年/出生1000人あたり)
シエラレオネ(185人)、ソマリア(180人)、マリ(176人)、チャド(169人)、コンゴ民主共和国(168人)
※5歳未満児死亡率が高い国の多くは、紛争などで非常に不安定な状況にある国々
■5歳未満児死亡数が多い上位5カ国(2011年)
インド(165万5,000人)、ナイジェリア(75万6,000人)、コンゴ民主共和国(46万5,000人)、パキスタン(35万2,000人)、中国(24万9,000人)
※5歳未満児の死亡は、サハラ以南のアフリカと南アジアに集中 ※日本は4,000人
■5歳未満児死亡率が低い国上位5カ国(2011年/出生1000人あたり)
シンガポール(2.6人)、スロベニア(2.8人)、スウェーデン(2.8人)、フィンランド(2.9人)、キプロス(3.1人)
※日本(3.4人)は第8位
<問い合わせ先>
岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460