岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

ユニセフ被災地支援「物資と子どものケアに注力」(2011年4月4日)

ユニセフが被災地を支援「物資と子どものケアに注力」
~靴1万足超・水4.2万本・子どもの下着27万着など~

◇◆◇4月1日付 日本ユニセフ協会メルマガより転載◇◆◇

いつもユニセフを通じて世界の子どもたちにあたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。

特に、すでに東日本大震災緊急募金にご協力いただいた皆さまには心より御礼申し上げます。

地震発生直後から、ユニセフが被災地で活動を続けることができたのは、すでにご協力いただいた皆さまのご支援にほかなりません。心よりお礼申し上げます。

3月11日に東日本を襲った大地震から3週間が経ちました。

日本ユニセフ協会はユニセフ現地事務所の専門家や、被災地の自治体、また、いつもご支援をいただいているパートナー団体による迅速な対応とご協力のもと、被災地の子どもたちのための支援を進めております。

■子どもたちの「心のケア」が優先課題

日本ユニセフ協会は、震災直後の緊急性が最も高い時期から、パートナー団体の協力を通じて、各県の被災地において、飲料水4万2000本や子ども用の下着27万着、靴1万1500足、他にも紙おむつやお尻ふき等の配布を進めてきました。

こうした緊急支援と並行し、子どもたちの「心のケア」も優先課題として取り組んでいます。

ゲームをする、友達と遊ぶ、といったコミュニケーション活動を通じて、ストレスや恐怖心を抱えた子どもたちが、ごく普通の「日常生活」を取り戻すことができるよう、ユニセフは「子どもにやさしい空間」を避難所に設置するなどし、子どもの心のケアに対する支援を進めています。

被災地の自治体の要望に応える形で、デンマーク・コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターから、「箱の中の幼稚園」やレクリエーション・キットなどの支援物資が被災地に輸送されました。

レクリエーション・キットにはフリスビー、縄とび、サッカーボール、バレーボール、笛、小黒板とチョークなど、1セットで子ども90人が遊べる運動用具や遊び道具が入っています。

「箱の中の幼稚園」は、0~6歳の子どもの発達に合わせた37種類の教材や遊び道具を同梱。1セットで約50人が利用できます。

先週から岩手入りしている日本ユニセフ協会の菊川穣は、いわて生活協同組合の協力を得て、大槌町の安渡小学校の避難所にいる子どもたちに、ユニセフのリクリエーションキットを届けました。

「2歳の妹さんのさとみちゃんの喜ぶ姿を見て、手伝ってくれた中学生ボランティアのひとり、13才の小国美吹さんからも笑顔がこぼれていました。」

菊川は言います。

「私も一児の父親ですから、子どもたちの笑顔を見ると、涙が出るくらい嬉しいです。」

ユニセフの「箱の中の幼稚園」は、宮城県石巻市に設置された避難所にも届けられ、子どもたちには笑顔が戻りました。

「避難所では、周りの人たちへの気遣いなど、子どもたちに我慢させることが多かったので、久しぶりに笑顔で、無心に遊ぶ姿を見れて、親としても本当に嬉しいです。」幼いお子さんと共に、レクリエーションに参加されたお母さんは、こう話してくださいました。

■国内専門家集団とのパートナーシップ

東京のユニセフハウスに設置された、支援対策本部では、被災地の子どもたちのニーズに対応するために国内の専門家団体とのパートナーシップの強化を進めています。

先週は、子どもたちの心のケア支援をされている国内の専門家団体の方々とのパートナーシップを確立。「子どもにやさしい空間」を通じた心のケア支援を展開するにあたって、先生方やボランティアたちの研修や、子どもたちや、子どもたちの親御さんに対するカウンセリングサービスなどの分野で、協力していくことを確認しました。

授乳期や妊娠中の女性と、赤ちゃんに対する特別な支援を行うための国内の医療専門家グループとの連携も、週明けには、具体化・実施に移せる見込みです。

■一瞬かもしれないけれど、笑顔を取り戻した瞬間

宮城県女川町の避難所で、子どもたちに直接ぬいぐるみを手渡したユニセフ・ソマリア事務所の國井医師は次のように述べました。

「今日、ぬいぐるみを手渡した時、子どもたちが満面の笑みを浮かべたのを見て、僕自身、涙が溢れそうになってしまいました。子どもたちが一瞬かもしれないけれど、本来の笑顔を取り戻した瞬間。こうした活動に携わっていてよかったとしみじみ感じました・・・・。

とにかく、みんなで力を合わせて、ユニセフにできること、ユニセフにしかできないこと、をやっていきたいと思います。」

日本ユニセフ協会とユニセフは、一丸となって、子どもを中心に捉えた緊急・復興支援を全力で進めてまいります。

宮城県石巻市の青葉中学校の避難所に設置された「子どもにやさしい空間」で遊ぶ子どもたちと井本さん(左)。
©UNICEF/2011/N.Imoto
▲宮城県石巻市の青葉中学校の避難所に設置された「子どもにやさしい空間」で遊ぶ子どもたちと井本さん(左)。

支援物資を手渡される子どもたち。
©日本ユニセフ協会
▲支援物資を手渡される子どもたち。

●ユニセフの「東日本大震災緊急募金」に協力ください

(公財)日本ユニセフ協会は、被害を受けた東日本地域でのユニセフの緊急支援活動を推進するため、緊急募金を受け付けております。

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<郵便局・三井住友銀行の口座>

東日本大震災緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)

振替口座:00160-2-372895

口座名義:公益財団法人日本ユニセフ協会

※口座名義: 日本ユニセフ協会

*通信欄に「東日本大震災K13県ユニセフ協会」と明記願います。

*手数料はご負担くださいますようお願い申し上げます。

*郵便局備え付けの払込取扱票をご利用ください。

銀行 三井住友銀行「東日本大震災緊急募金専用口座」

口座番号:三井住友銀行 東京公務部 (普)No.155933

口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会 緊急募金口

ご注意:この募金口座へのご送金については、領収書が自動発行されません。領収書をご入用の方は、お手数ですが、当協会総務部(03-5789-2017)へご連絡ください。

*送金手数料は三井住友銀行のご協力により、同行間の振込みの場合、減免されます。

<問い合わせ先>

岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460

※4月1日より日本ユニセフ協会岩手県支部は上記に名称を変更しました

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