岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

大船渡市立綾里中学校でユニセフ出前講座(2010年7月8日)

大船渡市立綾里中学校でユニセフ出前講座を実施しました
~国際理解講座「ふるさとを知り、見つめ、自己の将来・生き方を考える」~

 (財)日本ユニセフ協会岩手県支部(本部:岩手郡滝沢村)では、6月25日、大船渡市立綾里中学校(三陸町、今野利昭校長、生徒78人)の1年生(26人)の総合的な学習「国際理解講座」で「開発途上国の子どもたちとユニセフの活動を学ぶ出前講座」をワークショップを取り入れて実施しました。岩手県支部からは、藤原綾子事務局長と鈴木通子さん、ボランティアスタッフの松田道子さんと松原杏寿さんの4人が参加しました。

 ワークショップでは、5歳未満児の死亡率(出生1000人あたりの死亡数)が100人を超えている国を赤くぬりましたが、サハラ以南のアフリカでは、アフガニスタンの257人をトップに、34ケ国も赤くぬられた国があったことに、生徒たちは驚きの声を発していました。

 次に「世界の食糧の分配ゲーム」で、先進国と開発途上国との食糧の不平等さと栄養の足りていない途上国の子どもの死亡の現状など、ユニセフの支援活動を学びました。

 ネパール出身の松原杏寿さんが、ネパールの女の子が現地で実際に使っている水ガメを用いた水くみを実演し、安全な水の大切さを話しました。女生徒たちは「水ガメ水が半分しかはいっていないのに重くて持てないよ」と悲鳴をあげていました。水がめに水が入ると15kg以上あり、こうした水くみを毎日女の子たちがやっていることを知った生徒たちは、安心して飲める水の大切さを学びました。

色ぬりの説明するボランティアスタッフ
▲色ぬりの説明するボランティアスタッフ

班ごとに協力しぬりました
▲班ごとに協力しぬりました

水がめが重くて持てないよう!(右が松原さん)
▲水がめが重くて持てないよう!(右が松原さん)

綾里中学校の外観
▲綾里中学校の外観

■寄せられた感想の紹介(一部抜粋)

○国際理解講座の学習で、とても大切なことを学びました。世界には食料や水がない、とても貧しい暮らしの人々がたくさんいるなんて、私たちの生活とくらべると考えられませんでした。私たちは恵まれているんだなあと思いました。前にテレビで貧しいくらしの子どもたちについての番組を見ました。それを見て子どもたちの悲しみやつらさ、そんな中で笑っていられることにとても感動しました。なのでこれからの生活では、そんな貧しい暮らしの人たちのことをよく考え、私たちにできることを少しでも見つけ役に立てればいいなと思いました。

○今日の講座では、たくさんのことを学びました。水道のじゃ口をひねればすぐ飲める水も世界には、水道がなく安全に水が飲めないところがあることを知りました。そのために体調が悪くなったり、死んでしまったりする小さな子どもがいることを聞いて、すごく悲しくなりました。この学習で、命の大切さや世界には恵まれていない人たちがたくさんいるということを学びました。私は積極的に募金やボランティアに参加したいと思いました。

<問い合わせ先>

日本ユニセフ協会岩手県支部 電話:019-687-4460

▲このページのトップへ