ユニセフ学習を盛岡市内の2つの中学校が実施(2009年12月17日)
盛岡市立玉山中は総合的な学習の時間」の「生き方講座」でユニセフを学ぶ
岩大附属中学校はユニセフ岩手県支部に来訪し、17項目の質問で調査を
盛岡市内の二つの中学校が、「総合的な学習の時間」で「自己の生き方」を社会との関わりで認識していく目的で、今回、「ユニセフ」を学びました。
●「途上国の子どもたちのために自分たちにできることをやりたい」との積極的な意見
盛岡市立玉山中学校(小田島秀俊校長)では、2009年12月2日、事前学習したユニセフについての生徒たちの発表に岩手県支部藤原綾子事務局長が参加しました。藤原事務局長は、ビデオ学習と「ユニセフスタディツアーの東ティモールの報告」をし、現地の状況とユニセフの活動を報告しました。
生徒は、インドネシアからの独立間もない東ティモールの小学校の様子とユニセフ現地事務所で働く日本人の職員などを、関心を深げに聞いていました。生徒たちからは「募金はどのようなルートで現地に届くのか?」、「先進国・途上国の区分は?」、「職員としてユニセフに入るにはどうしたらよいのか?」など積極的な質問が活発に出されました。最後に、「途上国の子どもたちのために自分たちにできることをやりたい」との意見が述べられました。
☆「東ティモールスタディツアー報告」はこちら(PDF 1.1MB)
▲玉山中学校の発表の様子
▲調査に県支部を訪れた附属中学校3人
●「海外で紛争などに苦しんでいる人たちを助けたい」、3人が来訪
11月17日、岩手大学教育学部附属中学校(浅見裕校長)の第1学年の学習で、「自分自身を見つめる」、「わたしの夢(将来なりたい職業)」について調査と課題を学ぶため、生徒たちは、岩手県支部(滝沢村)を来訪されました。1学年の山本雛乃さん、菊地友弥くん、中村朱さんの三人は、海外で紛争などに苦しんでいる人たちを助けたいと国連職員やボランティアをめざしており、17の質問項目に沿って話し合いをしました。県支部からは藤原綾子事務局長が応対しました。
この中で、「子どもの生存と成長を守る」、「基礎教育とジェンダーの平和」「子どもの権利のための政策提言」などについて話し合いました。3人から、「海外で働くための資格や経歴などはどういうものですか」との質問も出ました。
数日後、三人からお礼のお手紙が届きましたので抜粋して紹介します。
- インターネットや教科書では知ることができない現場で働いている方やユニセフのことなど詳しく知ることができ感謝しています。東ティモールのマラリヤにかかった子どものこと、学校のことなど大変な思いをしている子どもたちがいるということを知り、自分が幸せなことに感謝しなければいけないし、恵まれた環境にいる分、他の国を支援していかなければいけないと思いました。
- 世界で活躍する日本人の方のお話を聞き、将来、人のためになることができるようにがんばっていきたいと思います。
- 5歳に満たない子どもたちがたくさん亡くなっていること、トイレがきちんと整備されていないことで、命に関わることなど、今の日本ではあまり考えられないことが途上国では起きていることが分かりました。家で食料を見るたび、これでどのくらいの子どもの命が救えるのだろうかと思っています。私と家族で募金をすることにしました。私の将来の夢をかなえるためにも一つのステップとして、今できることとしてずっとつづけていきます。
- 私の家では、毎月ユニセフに寄付しているので、ユニセフニュースを読んでいて多少の事は知っていたのですが、実際に東ティモールで見て、感じてきたことは、私にも実感を持ってせまってきました。「カ」などから感染するマラリヤで命を落としてしまう子どもたち、私たちと同じ位の年代の子どもの兵士、地雷のことなど人の命をまるで物のようにあつかう事は、絶対にゆるせないし、絶対にゆるしてはいけないことだと思います。今自分ができることを一生けん命に取り組んでいきたいです。私たちの学校では、ペットボトルのキャップを回収し、アフリカなどの発展途上国にワクチンを届けようという活動をしています。
<問い合わせ先>
日本ユニセフ協会岩手県支部 事務局 電話:019-687-4460
※県支部ではユニセフに関する出前講座を引き受けます。お気軽にご相談ください。