岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

笹渡小学校でユニセフ出前講座実施し募金の感謝状を贈呈(2009年3月13日)

軽米町立笹渡小学校でユニセフ出前講座を実施し感謝状を贈呈
~「蚊帳」や「水がめ」を触ったり頭にのせてみました~

 日本ユニセフ協会岩手県支部の運営ボランティア団体の岩手県学校生協(岩手郡滝沢村)は、以前から、学校での募金の取り組みや感謝状の贈呈を推進しています。これは、生徒たちの頑張りに少しでも報いたいと考えからです。また、ユニセフ岩手県支部では、各地の学校に出かけ、ユニセフ活動と募金の役割などを説明するため、出前講座を実施しています。

 2009年 2月26日(金)、軽米町立笹渡小学校で、ユニセフ出前講座とユニセフ募金&感謝状贈呈式を行いました。

 同小学校の児童会の生徒たちは、世界の厳しい環境におかれている子どもたちのために役立てて欲しいとの思いで、資源回収に取り組み、換金したお金が、生徒代表からユニセフ岩手県支部の藤原綾子事務局長に募金として手渡されました。これに対して、岩手県支部と学校生協から同校に感謝状を贈呈しました。

 5~6年生を対象としたユニセフ出前講座の授業に、アフリカの現地で使用されている「蚊帳(かや)」や「水がめ」を持参し、ユニセフ活動を説明するとともに手に取ってもらいました。初めて「蚊帳(かや)」を見る生徒たちからは、「これはどういう風に使われるのですか?」という質問がありました。また、現地で使われている真鍮(しんちゅう)でできた「水がめ」に水が入ると約15kgくらいの重さになること、現地では、水汲みが主に女の子の仕事になっていて、水を汲むのに往復で2時間くらいかかることもあることを聞き、実際に、持ってもらったり頭にのせてもらうと、生徒たちは「水が入ると重いね。これを頭にのせて歩くのは大変だ」と実感できたようでした。

 藤原事務局長から、現在、蚊を介してマラリアで毎年100万人以上の人が亡くなっており、特に子どもたちが犠牲になっていること、マラリアの予防に殺虫剤入りの蚊帳が有効なため、ユニセフではマラリアの予防のために蚊帳を配布していること、苦労して運んだ川の水が汚染されていて、水を飲んで下痢をしたり病気になることがあることから、ユニセフでは子どもたちの負担を減らしたり、きれいな水を供給するという目的で井戸を設置する取り組みをしていることなど、世界には過酷な状況の中で懸命に生きようとしている子どもたちがまだたくさんいることなどの説明を聞いた生徒たちは、自分たちで取り組んだ資源回収でえたお金が、ユニセフの活動を支える募金となっていることなどを知り、これからも募金活動に力を入れたいとの思いを強くしたようです。

 ☆岩手県学校生協のHPの関連情報はこちら

▲生徒代表に藤原事務局長が感謝状を贈呈
▲生徒代表に藤原事務局長が感謝状を贈呈

▲水がめを頭に載せてみました“重い”
▲水がめを頭に載せてみました“重い”

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