岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

UNICEF:「水の危機」は途上国の子どもの生死に直結する問題です。」(2023年6月1日)

UNICEF:「水の危機」は途上国の子どもの生死に直結する問題です
~水の入手が困難な4億人以上の子どもたちに気候変動の影響が~

下痢と嘔吐が止まらず脱水症に陥った2歳のザカリア(ソマリア)

●「水の危機」は途上国の子どもの生死に直結する問題です。

 「これほどひどい干ばつに見舞われたのは、生まれて初めてです。」診療所で脱水症の子どもを看病している母親が語ります。ソマリアでは今、過去40年間で最悪の干ばつが進行。井戸は枯れ、干上がった川底を掘って茶色い水を飲まざるを得ない家族も少なくありません。子どもの死因である下痢性疾患が、多くの命を脅かしています。

●水の入手が困難な4億人以上の子どもたちに気候変動の影響が追い打ちをかけています。

 命と健康を支える最低限の量の水さえ手に入れられない子どもたちが、世界には4億人(5人に1人)もいます。その状況をさらに悪化させている要因のひとつが、近年急速に拡大する気候変動の影響です。干ばつや洪水など気候にかかわる災害は、この30年間で3倍に激増。世界各地で川や湖が干上がり、あるいは汚水があふれ返り、貴重な水源が失われています。なかでも被害が深刻なのは、給水インフラが脆弱なアフリカ、南アジア、中東などの途上国の子どもたちです。

●どの被災地でも真っ先に必要となる安全な水を迅速に届け、災害に強いインフラづくりに取り組む

 ユニセフは、世界中で年間100件以上の自然災害に対応し安全な水を届けています。 同時に、年々増加の一途をたどる干ばつや洪水の被害に備え、新技術を使った深井戸など災害に強い水・衛生インフラを構築し、すべての子どもの命が守られる環境づくりに取り組んでいます。

 ユニセフは、130カ国に700人以上の水・衛生スタッフを配置する人道支援機関として、世界各地の自然災害の被災地でいち早く緊急給水を行い、浄水剤を配付し、下痢性疾患を治療するなど、24時間体制で救援活動を展開しています。

(※写真・情報の出典は、公財日本ユニセフ協会HPより)

<お問合せ先>

(公財)日本ユニセフ協会:0120-88-1052(平日10時~17時)

岩手県ユニセフ協会  電話:019-687-4460(月~木 10時~15時)

(公財:日本ユニセフ協会協定地域組織)

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