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UNICEF:ウクライナの子どもたちの命を守るため寄付にご協力を(2023年2月28日)

UNICEF:ウクライナの子どもたちの命を守るためのご寄付にご協力を

避難所の幼稚園の地下室で勉強をする子どもたち
© UNICEF/UN0778560/Filippov
●悲劇の12カ月が経過

 ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセルは、「ウクライナの子どもたちは、恐怖の1年を過ごしています。何百万人もの子どもたちが寒さと恐怖の中で眠りにつき、この残虐な戦争の終結を願いながら目覚めています。命を奪われ、傷を負った子どもたちがいます。多くの子どもたちが親や兄弟、家や学校、遊び場を失いました。そのような苦しみを背負う子どもが一人でもいてはならないのです」と述べています。

 ウクライナの多くの家庭の収入を大幅に減らした経済危機が、戦争に端を発したエネルギー危機と共に、子どもたちや家族の健やかな暮らしに壊滅的な打撃を与えています。

 ユニセフの分析では、貧困の中で暮らす子どもの割合が43%から82%へとほぼ倍増しています。特に、現在ウクライナ国内で避難生活を送っている590万人にとっては深刻な状況となっています。

 戦争は、子どもたちのメンタルヘルスや健やかな生活にも壊滅的な影響を及ぼしています。推定150万人の子どもたちが、うつ病、不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などのこころの病気の危険にさらされており、長期にわたる影響を及ぼす可能性があります。

●こころの病気の危険も

 ラッセル事務局長はこうも述べています。「子どもたちが子どもらしさを取り戻し、日常を再び手にするためには、この戦争が終わり、平和が持続することが必要です。それが実現するまでは、子どもたちのこころの健康と心理社会的なニーズを優先させることが極めて重要なのです。これには、養育的なケアを提供し、立ち直る力を養い、特に年長の子どもや若者には、自分の懸念を表現する機会を与えるという、年齢に応じた支援が含まれるべきです」。

 また同日、ウクライナのリヴィウより国連の記者会見に参加したユニセフ広報官のジェームズ・エルダーは、以下のように述べました。

 「1年という節目を迎え、ウクライナの子どもたちは、世界が不安定で予測不可能であり、恐ろしい場所であることを知ってしまいました。このような基本的な安全感の喪失は、彼らの学習や感情・社会性の発達に壊滅的な影響を及ぼします。彼らの目に見えない傷は、子どもたちのこころの健康のニーズを優先させた持続的な支援によって、癒されなければなりません」。

 ウクライナの子どもたちの命を守るためのご寄付にご協力ください。

(※写真・情報の出典は、公財日本ユニセフ協会HPより)

<お問合せ先>

(公財)日本ユニセフ協会:0120-88-1052(平日10時~17時)

岩手県ユニセフ協会 電話:019-687-4460(月~木 10時~15時)

(公財:日本ユニセフ協会協定地域組織)

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