岩手県ユニセフ協会

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「イスラエル・パレスチナ衝突」でユニセフ事務局長声明(2021年5月21日)

ユニセフ協会事務局長「イスラエル・パレスチナ衝突」で声明
~「人道的停戦と人道アクセスを求める」~

 ユニセフ(国連児童基金、本部:ニューヨーク)のヘンリエッタ・フォア事務局長は、2021年4月18日、イスラエル・パレスチナ衝突で影響を受けるガザの子どもたちと家族の状況を非常に懸念し、人道的停戦と人道アクセスを求める声明を発表しましたので要旨を掲載します。※詳細は文末のリンクから日本ユニセフ協会のHPをご覧ください。

ガザの避難所で水のペットボトルを持つ女の子。
©UNICEF/UN0463027/El Baba
ガザの一時避難所の校門から外を除く子どもたち
©UNICEF/UN0463031/El Baba

ヘンリエッタ・フォア事務局長の声明の要旨(抜粋)

●3万人近くの子どもが避難

 ガザで暮らす100万人の子どもたちは、暴力的な衝突が続く中で安全な場所もなく、心身ともに苦しんでいます。命が奪われ、家族は打ち砕かれています。ガザでは、この10日足らずで少なくとも子ども60人が死亡し、444人が負傷しました。3万人近くの子どもたちが避難しています。推定25万人の子どもたちが、メンタルヘルス(心の健康)と保護のサービスを必要としています。すでに疲弊していた水と衛生システムは、今回の衝突拡大でさらに悪化しています。井戸、貯水池、海水淡水化プラント、廃水プラント、配水網、ポンプ場などの重要なインフラは、甚大な被害を被っています。32万5,000人が緊急の水と衛生支援を必要としており、そうした支援がなければ人々が致命的な感染症にかかる可能性が高まります。

●子どもたちのために、今すぐ停戦を

 ユニセフは、燃料や医療品、救急キット、COVID-19ワクチンなどの必須物資や人道支援スタッフがガザに入れるよう、人道的停戦を直ちに求めています。そして、支援物資の安全な輸送、家族の再会および不可欠なサービスのアクセス確保、患者や負傷者の避難が可能になる「人道的回廊」の設置を求めています。

 衝突が一日一日と続くごとに、パレスチナとイスラエルの子どもたちがより苦しむことになります。子どもたちのために、今すぐ停戦することが、広範な紛争に対する長期的な政治的解決策と同様に必要です。子どもたちには、あまりにも長く続いている暴力と恐怖の連鎖よりもはるかに良い日常を与えられる権利があります。

<問合わせ先>

〒108-8607 東京都港区高輪 4?6?12 ユニセフハウス

フリーダイヤル:0120-88-1052(平日10時~17時)

※新型コロナウイルス対策のため、受付時間を短縮させていただいております。

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