岩手県ユニセフ協会

岩手県ユニセフ協会の活動

「ユニセフTegami Project報告」(出前講座など)(2011年12月19日)

ユニセフTegami Projectまとめ報告(ユニセフ出前講座)~9会場に児童・生徒延べ300人が参加~

 岩手県ユニセフ協会(岩手郡滝沢村)は、毎年この期間には、小・中学校や高校や大学などで発展途上国とその国の子どもたちの現状とユニセフの支援活動について学ぶため「ユニセフ出前講座」に取り組んでいます。今年は、この出前講座と、世界の30カ国から東日本大震災の被災地と被災者に世界の子どもたちから寄せられた2千通以上のお見舞いや激励の手紙を、日本ユニセフ協会と協力して、各地の学校に届ける「ユニセフTegami Project」とドッキングさせて取り組みました。この2千通の中からフィジー、マダガスカル、ガーナ、中国、カンボジア、インドネシアからのお見舞いと励ましの手紙を岩手県内のそれぞれの学校に10月~12月にかけて届けました。12月16日現在までの出前講座には、9カ所で延べ約300名の児童や生徒や学生が参加しました。そして、ユニセフと世界の子どもたちの状況を学ぶとともに、東日本大震災に世界から寄せられた励ましのお手紙に対して、その国のことを学ぶとともに、お礼の返事を書きました。皆さんが書いてくれたお手紙は日本ユニセフ協会を通じて、それぞれの国の現地事務所からお手紙を書いてくれたお友だちに届けられます。

 岩手県ユニセフ協会は、10月13日綾里中学校(全校:75名)を皮切りに、11月7日盛岡大学(学生委員会:15名)、11月18日上田小学校(5年生:66名)で出前講座を実施しています。(既にホームページに掲載済です。下のタイトルをクリックするとジャンプします)

【既に掲載した出前講座の情報】

11/12/01Tegami Project「上田小学校篇」(出前講座・福祉講演会)

11/11/30Tegami Project「盛岡大学学生委員会編」

11/11/04Tegami Project「綾里中学校篇」報告

11/11/02お知らせ「Tegami Project & 祈りのツリー」

日本ユニセフ協会のHPの《Tegami Project特設ページ》

●金ケ崎町立西小学校・永岡小学校・三ヶ尻小学校、県立大学などで出前講座

 岩手県ユニセフ協会と日本ユニセフ協会では、11月18日、ガーナからのお手紙を元JICAガーナ隊員の齋藤有香さんと一緒に金ケ崎町立永岡小学校(3・4年生:33名)にお届けしました。ガーナの場所を地球儀で見つけ、齊藤さんの説明を聞いた後にお手紙を渡すと生徒たちは1枚1枚の手紙の絵を見ては「わーすごい!」「うまく書けているねェ」と歓声をあげていました。

 11月15日金ヶ崎町立西小学校(5・6年生:18名)、11月18日金ケ崎町立三ヶ尻小学校(5年生:28名)に、フィジーとマダガスカルからのお手紙を元JICAフィジー隊員の渡辺さんと日本ユニセフ協会の原田スタッフと一緒に届け、両国の様々な文化について説明しました。生徒たちは、届いたお手紙に心をこめてお礼の返事を書きました。

齊藤有香さん(青い服)と永岡小学校の生徒たち

齊藤有香さん(青い服)と永岡小学校の生徒たち

▲齊藤有香さん(青い服)と永岡小学校の生徒たち▲

 11月21日に、岩手県立大学社会福祉学部(14名)に、日本語を学んでいる中国河南理工大学日本語科4年生からの手紙を届けました。同大学で教鞭を取る張京萍准教授から中国の説明を聞いた後、大学生たちは、日本語で書かれた手紙を読んで「自分たちよりも上手な字だ!」「思いをこめて書かれた一語一語が本当に心に響き、うれしい」などと話しながら、一枚一枚に心をこめて返事を書きました。

中国の大学生のみなさんからの手紙
▲中国の大学生のみなさんからの手紙

返事を書く県立大の学生たち
▲返事を書く県立大の学生たち

説明する張京萍准教授
▲説明する張京萍准教授

●12月1日 県立花北青雲高校で出前講座とワクチン支援の募金の贈呈

 12月1日、岩手県立花北青雲高校(花巻市石鳥谷町)に、カンボジアからの留学生のセン・チャンダさんとカンボジアからのお手紙を届けました。3年生のみんなは、カンボジアの文化にとても興味を持ち、カンボジア語で挨拶を真似たり、お礼の返事にもカンボジア語を交えてくれました。また、花北青雲高校の生徒たちは、社会貢献活動として、自発的に文化祭で実習品(ブッセ)を販売した売上金から「ユニセフワクチン募金(31400円)」を贈呈してくれました。3年生の畠山亜衣さんは、「子どもたちに一つでも多くワクチンが届き、一人でも多くの子どもたちの命が守られますように」と話し、県ユニセフ協会の林正文常務理事に募金を贈呈してくださいました。皆さんの願いは、ユニセフ支援ギフトの「経口ポリオワクチン」「破傷風ワクチン」「はしかワクチン」として、ユニセフから途上国の子どもたちに必ずお届けします。

留学生のセン・チャンダさんと花北青雲高校の皆さん

留学生のセン・チャンダさんと花北青雲高校の皆さん

▲留学生のセン・チャンダさんと花北青雲高校の皆さん▲

【現在までの皆さんから寄せられた感想の抜粋】
  • とてもあたたかい気持ちになりました。
  • 水がないところでがんばっている人からも、日本のことを心配して手紙をくれた。
  • 半世紀ぶりに日本の子どもたちをユニセフが支援していることにびっくりした。
  • 今回の震災でユニセフが日本の東北の子どもたちを支援していると聞いて、ユニセフは本当に世界中の子どもたちのために活動しているのだなあと思いました。
  • こんなに心打たれる手紙が何通も何通も届いているのかと思うと涙が出そうだった。本当に手紙の言葉がありがたく感謝の気持ちを伝えたい。
  • メデイアでは、日中のよくないニュースが報道されていますが、中国にはこのように日本のことを心配してくれている人が沢山いるのですね。
  • 岩手県ユニセフ協会やユニセフがどのような活動をしているかいままで知らなかったが、今回の講義で知ることができ、被災地の人たちのために自分ができることは何か考え、すこしでも協力しようと改めて思った。
<問い合わせ先>

岩手県ユニセフ協会 事務局 電話:019-687-4460

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